シャクシャインの戦いを攻略
北海道は明治になるまでは蝦夷地(えぞち)と呼ばれていました。そこには、アイヌ民族という大和民族とは外見からいってかなり異なる民族の人々が住んでいたわけです(もちろん現在も住んでいます)。東洋人を揶揄する言葉に「イエローモンキー」というものがありますが、アイヌの人々の顔立ちは西洋人に近いです。鼻が高くてほりが深い。刺青の習慣があることもあって初めて資料で見たときは少し怖かったです。
今回攻略するのは1669年(寛文9年)6月、アイヌ民族の英雄「シャクシャイン」が松前藩の横暴に対して起こした「シャクシャインの戦い」を攻略します。
シャクシャインは現在の日高町から白老町にかけてアイヌ民族集団の首長でした。簡単に言えば、北海道の東側のボスだったわけです。
アイヌの人々と本州の人々(和人)とは以前から交易を行っていました。しかし、江戸時代に幕藩体制が確立するとアイヌとの交易は松前藩のみに限られてしまいます。これは大きな痛手でした。いつの時代も金儲けになるのは「貿易」です。それが限定され、阻害されてしまったのです。
しかも、この松前藩が幕府の力を背景にして調子に乗り始めます。松前藩の財政難の事情から交換レートを大幅に上げます。以前は干鮭100本と米2斗を交換していたのに、米7升へと移行したのです。さらには、一方的に交易を押し付ける「押買」や松前藩船の大網による鮭の大量捕獲が目立ちはじめます。アイヌ民族の生活基盤がどんどんおびやかされていきます。
この状況にキレたのがシャクシャインです。シャクシャインは蝦夷地全域のアイヌ民族に蜂起を呼びかけます。多くのアイヌ民族がこれに従い、松前藩VSアイヌ民族の構造ができあがります。
↑シャクシャインの銅像。真歌公園(静内町)にあります。
シャクシャインたちは交易船を襲撃したり、蝦夷内部に砂金目当てで入ってきた和人たちを襲います。350人以上の和人が殺されました。
こりゃたまらんと松前藩は幕府に援軍を要請します。幕府は弘前・盛岡・久保田の3藩に出陣を命じます。幕府の協力さえ得れればこっちのものです。アイヌ民族の武器は弓矢が主体でした。とても鉄砲にはかないっこありません。
シャクシャインもバカではありません。松前を目前まで行軍していましたが敵の勢力を悟って後退し、長期戦にもちこもうとします。松前藩は戦が長期化することを最もビビッていました。幕府から改易されるかもしれないからです。領地内のもめごとはその藩の責任という考えが幕府にあったからです。
といってもシャクシャインは徹底抗戦の構えのままです。そこで松前藩は汚い手を使うことにしました。シャクシャインに和睦の申し出をしたのです。もちろんこれは罠です。和睦を口実にシャクシャインを酒宴の席に呼び出して殺してしまうことが真の目的でした。
もちろんシャクシャインは和睦に応じることに危険を感じます。しかし、アイヌの人々は人が良いのか、和人を信じてみようとするのです。特にシャクシャインのバカ息子は和睦に応じることを強くすすめました。こうして、シャクシャインはしぶしぶ和睦の申し出を受けることにしました。
10月23日、のこのこと藩の陣営にやってきたシャクシャインたちを狙い通り暗殺します。翌日にはシャクシャインの本拠地を陥落させることもでき、アイヌ軍は敗北となってしまいます。
以後、松前藩は蝦夷各地に兵を送り、アイヌ民族の松前藩への恭順を確認しました。それは1672年まで続いたようです。
攻略
シャクシャインの戦いはあまりテストでは遭遇しません。年号もしっかり覚えておく必要はなく、だいたい元禄時代ぐらいかな~、とか江戸時代の前半だよな~ぐらいの認識で結構だと思います。一応、語呂合わせを紹介しておきます。
1669年 シャクシャインの戦い(乱) シャクシャインがイチローと69(シックスナイン)
……下ネタまじってますけど、まあいいじゃないですか。
覚えてほしい人物もいません。ただし、コシャマインとごっちゃになりやすいので注意が必要です。
コシャマイン……1457年に道南のアイヌを率いて蜂起したが、射殺された。コシャマインの戦い。
次は用語です。
和睦……争いを止めて仲良くすること。和解。停戦。
蜂起……スルハチが巣から一斉に飛びたつように、大勢が一時に暴動・反乱などの行動を起こすこと。「
首長……集団・組織を統率する長。かしら。おさ。
改易……罪科などによって所領・所職・役職を取り上げること。江戸時代、士分以上に科した刑罰。武士の身分を剥奪(はくだつ)し、領地・家屋敷などを没収する刑。蟄居(ちっきょ)より重く、切腹より一段軽い。
今回の攻略は以上です。感想や質問をお待ちしております。
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